狙った場所にボールを打つ練習
キッズテニスではボールを打つこと・慣れることを基本として練習を行いますが、一通り練習ができるようになったら狙った場所にボールを打つというコントロールの練習を始めていきましょう。
今回ご紹介するコントロールの練習方法は、子供の負担は軽くながら運動能力を上げることにも効果的ですので、ぜひやってみてください。
ボールをコントールする練習
子供の年齢が4歳~5歳くらいなら、ラリーの練習ができるようになるまではもう少しかかります。
ラリー練習ができるようになるためには「ボールがアウトにならないように相手に返球する」という技術が必要になるわけですが、今回はその前段階となる狙ったところにボールを打つという練習をします。
この練習をしていると早くラリーの練習が始められるようになりますよ。
まず練習の準備として、ネットを挟んで反対側のコート(サービスライン付近)へコーンを並べていきましょう。
まだ手がネットを超えない(ネットよりも低い)場合は、キッズテニス用のネットを使用してください。
コーンはなるべく大きくて当てやすいコーンを使いましょう。
ホームセンターなどでも販売しているカラーコーンで十分です。
まず最初はラケットを使わずに、子供をネット際に立たせコーンを狙って手でボールを投げさせます。
ボールを投げるときのポイントとしては、体を横に向けて、左手(利き手と逆の手)をコーンに向けて投球動作を開始することです。
子供はついつい真正面を向いてボールを投げがちなので、親や指導者は、まずボールの投げ方をしっかりと教えてあげるようにしましょう。
ボールの投げ方のポイントは沢山ありますが、この頃の年代で大切なのは「横を向くこと」「肘が先に出ること」です。
肘や手首だけで投げないように注意してあげてください。
この練習の目的は、目標物にボールをコントロールすること、そして体を使ってボールを投げることでボールがより遠くへ飛ぶということ、この2つを体験させるのが目的で、手打ちをしないフォーム作りの第一歩にも繋がっていきます。
何度も何度もボールを投げさせて、コーンが倒れるまで続けましょう。
そしてすべてのコーンが倒れたら、しっかりと子供を褒めてから再度位置を変えて練習を続けていきます。
練習に慣れてきたらミニコーンなど目標物を小さくしていくことで、練習難度を上げることができますよ。
ボールが遠くへ飛ぶ時の体の動きを覚える。
ボールを何度も投げることで、下半身から腕への力の伝達を理解する。
ラケットを使って狙った場所にボールを打つ
ボールの投げ方を覚えてコーンに当てられるようなったら、次はラケットを使って練習します。
ボールを手で投げる時はネット際から狙いましたが、ラケットを使うときは少し下がってネットに当たらない位置でボールを打ちましょう。
まずはボールを投げる時と同じで横を向き、両足とコーンと体が一直線になるように立ちます。
そしてボールを持った手を高く上げ、そこからボールを自分の前に落とします。
そしてワンバンドで打ちましょう。
コーンに当たるまで何度も何度も打っていきます。
この練習は下からのサーブ練習にもなり、コントロール+サーブの習得となりますから、ラリー練習を始めるための総合的な練習となります。
ポイントとしてはコーンと体の向きを合わせること。
ボールを打つ時も下からサーブをする時も、正面を向いて打つことはありませんよね。
ですから体の向き(横向き)と、ボールの飛ぶ方向が同じになることを理解させてください。
また打ち終わりにフォロースルーまで出来ているかも確認しておきましょう。
ボールが飛ぶ方向を意識する。
ラケットでボールをコントロールできるようにする。
次は、テニスに重要なサイドステップを意識させる練習方法に進みましょう。