子供のバランス感覚を鍛えるトレーニング
子供のころにバランス感覚を鍛えることは、正しい体の使い方を覚える上でも重要なこととなります。
大人だと体幹トレーニングといったりしますが、子供の場合は筋力と言うよりは、体をどのように動かすとバランスがとれるのかを覚える脳と体のトレーニングとも言えます。
バランス感覚を養っておくと、体がラケットに振り回されることがなくなったり、自分の体を軸としてスムーズに回転(ラケットを振る)ことができるようになるので、手打ちが無くなり、自然と強いボールを打てるようになります。
バランストレーニング
バランス感覚を鍛えるための練習方法として、簡単にできるのは片足立ち。
3歳くらいから練習できます。
10秒ぐらいを目安にふらつかずに立ってみましょう。
子供の場合、利き足ならできるけど反対の足になるとできないという子がとても多いので、左右ふらつきがなく立てるように練習しましょう。
単純な練習ですが、とても重要なトレーニングです。
これができるようになったら、次は目をとじて片足立ちをしてみましょう。
視野に頼らずに、体で平衡感覚を鍛えていきます。
目を閉じるだけで一気に難易度が上がるので、はじめは上手くいかないと思います。
毎日少しずつ練習していきましょう。
道具を使ったバランストレーニング
片足立ちに慣れてきたら、今度はバランスディスクという道具を使ったトレーニングを行いましょう。
バランスディスクとは楕円形をした小さいバランスボール。
写真のようなもので、空気を入れて膨らまします。
このバランスディスクに乗って、最初は両足立ちから始めます。
慣れてきたら片足立ちで10秒、それもできたら目をとじて片足立ちとレベルを上げていきましょう。
バランスディスクは入れる空気の量でトレーニング強度を調整できるので、小さい子供でも使うことができます。
固くすれば反発が大きいので難しくなり、少し沈み込むように軟らかくすると安定感が出て簡単になります。
ちなみに私の子供がこの練習をするようになってから、バランス感覚は抜群に良くなりました。
ボールを打つ時のフラつきが減りましたし、体幹が強くなったのかボールの勢いも良くなりました。
バランス感覚を養うには、とてもお勧めの練習道具です。
体が大きくなったらバランスボール
次は大人も使用するバランスボールでバランス感覚を鍛える練習方法をご紹介します。
バランスボールは大人でも難しいですし、転倒すると危険ですから5歳以上を目安として必ず大人が付いて練習させましょう。
まず最初は親がボールを押さえながら、子供にボールに乗る感覚を掴ませます。
その後、親の体につかまりながら少し手を離してみるという練習を繰り返します。
転がってしまっても構わないのですが、動き出した時にバランスをとろうと体を使いますのですこしでも長く乗ろうとすることを心掛けてみてください。
1日では進歩は見られませんが、毎日少しずつ手を離す時間が長くなるように練習しましょう。
早い子だと、1週間くらいでバランスボールに乗れてしまう子供もいます。
ある程度バランスボールに乗れるようになったら、リビングなどにバランスボールを置いておきましょう。
そうすると子供は勝手にバランスボールで遊びだすので、自然とバランス感覚を身につけていきますよ。
テニスの練習をかねたバランストレーニング
最後にテニスで使えるバランストレーニングの練習方法です。
まずはバランスボールに乗った状態での素振りをしましょう。
足は付いていてOKです。
この時のポイントは、左手(ラケットを持っていない手)を後ろに伸ばし上半身をひねる状態にすること。
そしてそのままラケットを振って、最後にフォロースルーを行います。
この練習を行うと体を軸にして遠心力でボールを打つということが身についていきます。
通常の素振り練習の前に、このバランスボールで素振りをしておくと効果的です。
次に上記でもご紹介したバランスディスクを使ってバランスディスクの上で素振りをしてみましょう。
バランスボールと違うのは、完全に立った状態になることで、よりテニスの動作に近くなるということです。
バランスディスクに乗った状態から、同じように上半身をひねって素振りを行います。
この練習では、ラケットを振り終わった後のバランス感覚が身に付くのと、スイング時の下半身の安定という効果が期待できます。
こういったバランス感覚の練習はテニスだけでなくゴルフやサーフィンなどでも取り入れられていて、特に体をひねる動作をするスポーツでは重要なトレーニングの1つとなります。
負荷をかける筋力トレーニングではないので、小さい子供でもすぐに始められる練習と言えるでしょう。
怪我には気を付けながら、ぜひ毎日の練習に取り入れてみてください。
きっと子供のバランス感覚は見違えるくらい良くなりますよ。
次は子供の運動神経を良くする練習方法をご紹介します。