自宅でできる子供のテニス練習方法
普段のテニスの練習やスクールでの練習以外にも、子供に家でできるテニスの練習をさせたいと考える親御さんも多いと思います。
雨が降った日やテニスコートが借りられない日はもちろん、宿題をやった後や夕食の後など、自宅でできる練習を習慣として身につければ、テニスだけでなく運動能力の向上にもなります。
今回はこれまでご紹介してきた練習なども含めて、自宅でできる練習方法をまとめてご紹介していきたいと思います。
基礎体力・運動能力編
体力、瞬発力、筋力などは、1つのスポーツをやり続けることによって発達に差が出ます。
例えばサッカーをする子供はボールを投げる動作(腕や背中の筋力)が苦手だったり、野球をする子供は長距離が苦手(スタミナ)だったり、テニスをする子は効き手の反対の手が上手く使えなかったりします。
もちろん個体差もあるので一概には言えませんが、子供のうちは様々な特性があったとしても、全ての能力を均等に鍛えることが何よりも大切です。
ですから1つの種目の練習だけをこなすのではなく、基礎体力や運動神経ということも意識してトレーニングしてみましょう。
バランス感覚を鍛える自宅トレーニング
・バランスディスク
バランス感覚を養うには一番効率的で、自宅でも手軽にできるトレーニングです。
練習方法はこちらの子供のバランス感覚を鍛えるトレーニングをご覧ください。
・バランスボール
小学生以上向けですが、バランスボールもバランス感覚を養うのに効果的なトレーニングです。
体幹を鍛えながらもバランス感覚が身に付くので、一石二鳥のトレーニングとなります。
跳躍力、瞬発力、持久力を鍛える
・トランポリン
スポーツをするお子さんがいる家庭には、必ずと言っていいほどある子供用のトランポリン。
最近では、その効果の高さから普及が拡大しています。
走るために必要な「バネ」の感覚を養え、瞬発力不足や足を早くしたい子供に最適です。
またトランポリンは意外にもハードなトレーニングのため、遊びながら持久力や心肺機能を鍛えることもできる万能トレーニングです。
子供の足を早くさせたいとお考えの方は、こちらの子供の足を早くする練習方法もご覧ください。
・ラダートレーニング
ラダートレーニングは、主に陸上やサッカーなどで取り入れられている練習方法。
早く足を動かしたり体の軸を作るために有効な練習方法ですが、小さいうちからラダートレーニングをすると、体と脳をリンクさせる運動神経を強くすることができます。
ラダーという小さい四角の中へ正確に足を動かすという作業が、体を命令通りに動かすという能力を発達させますから、脳と体をリンクさせる神経=運動神経を刺激することになります。
これは成長期世代の子供にとても効果的なトレーニングとなります。
運動神経の向上に役立つラダートレーニングは、こちらの子供の運動神経を良くする練習方法の中で詳しくご紹介しています。
キッズやテニス初心者向けの自宅トレーニング
ここからは自宅でできるテニスの練習方法です。
・ボールキャッチ
3歳~4歳は転がしたボールを、5歳以降はワンバウンドのボールをキャッチ。
そして返球するところまで行いましょう。
ボールを捕る行為(動体視力)と、投球動作を習得することができます。
スポンジボールなどを使えば、物を壊すことも少なく、室内の壁を使った壁当てなども練習することが可能です。
・ラケットと手を使ってボールをキャッチ
家の中でもラケットに触れさせたいと考える方には、ラケットを使ったボールキャッチがおすすめ。
ラケットと反対の手両方を使いバウンドさせたボールをキャッチします。
この練習をすることでボールとの距離感が良くなり、ミートが向上します。
こちらも家の壁にボールを投げて跳ね返ったボールをキャッチするという方法なら、室内で一人でも練習できます。
・ラケットの上でボール転がし
まだテニスに慣れていない子供やキッズには、ラケットを使ったボール転がしが効果的です。
ラケットの重量や使い方に慣れ、ボールをラケットで扱うという感覚を身につけることができます。
キッズテニス中級
・下手投げでキャッチボール
テニスのボールを使ってキャッチボールをしましょう。
ただ、上からボールを投げるのではなく、サーブのトスのように下手投げでボールを投げるようにしましょう。
この練習ではサーブトスの安定が目的です。
サーブの練習は、こちらの初めてのサーブ練習でご紹介しています。
・テニスボールでドリブル
テニスボールを使って、バスケットのようにドリブルしてみましょう。
最初は利き手だけ。
慣れてきたら、右手左手と交互にドリブルしてみましょう。
ボールの弾み方やボールの扱いが上手くなりますし、器用さが上達します。
・テニスボールでドリブル2
今度はサッカーのように足でドリブルしてみましょう。
足の力の入れ具合や、細かい足のステップなど、主に下半身の神経を強化します。
慣れてきたら、足の内側だけ、足の外側だけ、足の裏だけなど、制限をかけて練習してみましょう。
・ラケットを使った玉突き(リフティング)
ラケットを使ったリフティングなら、室内でも練習することが可能です。
ただし床に物がない場所、ボールが当たって割れたり壊れたりするものがない場所で行うようにしましょう。
初めは表面だけを使ったリフティング。
次は裏面、最後は両面と、徐々にレベルを上げていきましょう。
詳しくは、キッズテニス基礎練習「ボールリフティング(玉突き)」でご紹介しています。
・ペットボトルでサーブ練習
家の中で、ラケットを使いサーブ練習するのは難しい家庭も多いと思いますが、ペットボトルを使ったサーブ練習なら比較的安全に行う事ができます。
やり方は簡単。
ペットボトルに少し重いと思うくらいの水を入れます。
それを肩に乗せて、サーブのスイングをしてみましょう。
遠心力で水が下に落ちてこないようにスイングします。
これで肩や腕の筋力はもちろん、遠心力を使ってラケットを振るという感覚を養う事ができます。
詳しくは初めてのサーブ練習からご覧になってみてください。
テニス自宅トレーニングまとめ
ご紹介してきました自宅でのテニス練習方法は、体つくりであったりテニスの基本であったり、どれも基礎的な練習です。
こういった基礎練習を自宅で行っていると、次のステップに移行する際、つまづくことなくスムーズに進むことができるようになります。
また毎日基礎練習をしている子供と、そうでない子供では、たった1~2ヵ月で目に見える差がつきます。
7歳~8歳くらいまでの子供はとても吸収力が強いですから、時間を無駄にせず、自分自身で努力することを身につけさせていきましょう。