ボールをまっすぐ打つ練習
テニスを始めて動くボールを打てるようになってきたら、正しい体の使い方を身につけていきましょう。
ここではボールをまっすぐ打つ(ストレート)練習をしながら体の使い方を教えます。
テニスコートのサイドラインを使った練習なので、子供でも見た目にわかりやすく、おすすめの練習方法となります。
ボールをまっすぐ打つための練習
まずは練習の準備から行いましょう。
サイドラインにマーカーを2つずつ、縦に並べていきます。
3列~4列並べてください。
このマーカーの位置に子供立たせ「相手コートのサイドライン(白い線)にまっすぐボールを打ってね」と説明しておきましょう。
親は子供の目の前に立ち、真上からボールを落としてワンバウンドでボールを打たせます。
しかし、ただボールを打たせるのではなく、体の使い方を覚えさせるために「足は動かしてはいけない」というルール設定してください。
これにより体を捻って打たないとボールが飛ばなくなるので、上半身を使うという意識が生まれます。
写真のように、足を揃えた状態でボールを打ちます。
どうしても足が動いてしまったり、子供が上半身を上手く使えていない場合は、体をひねる事を教えてあげてください。
また左右にボールが乱れる時も手打ちになっている証拠です。
体をひねって一定のリズムで打つことを教えてあげましょう。
上手く上半身を使ってサイドライン上にボールを打てるようになったら、後ろのマーカーに移動して徐々に距離を長くしていきます。
距離が長くなればなるほどまっすぐ打つのが難しくなり、練習難度が高くなります。
上半身と下半身を連動させてまっすぐ打つ練習
上半身でまっすぐ打てるようになったら、続いては足も使ってまっすぐ打つ練習をしてみましょう。
足を使うとは「ラケットを振る時に足も一緒に踏み出す」ということです。
足を使った打ち終わりの姿勢。
利き手と同じ足を前に踏みこみます。
足を前に踏み出すことによって、体を軸とした回転運動が生まれ、上記の練習を行った後に行うことで体全体でラケットを振ることが出来るようになります。
つまり最初の練習は、上半身を捻るテイクバックの練習。
こちらは、捻りから生まれる力を利用して体全体で打つ練習となります。
上半身だけで打つ時よりも体全体でラケットを振る時の方が力強いボールが打てますが、体のバランスやミートポイントが崩れやすいので、サイドラインに打つという目標を忘れないようにしましょう。
これも最初は短い距離から始め、まっすぐ打てるようになったら後ろのマーカーへと移動していきましょう。
この練習でなぜサイドラインを使用するのかと言うと、5歳~6歳くらいの小さい子供でもわかりやすい目標になるからです。
打ったボールがサイドラインからずれれば、小さい子供でも一目で分かりますよね。
ですから良い時(まっすぐボールが飛んだとき)と悪い時(ボールがずれた時)の違いを自分自身で把握できるので、どうすればまっすぐボールが飛ぶのかを考えるようになり、また体の動きを調整するようになります。
こういった自分で考えることが、テニスでの自主性の第一歩となっていくのです。
まっすぐボールを打つ練習のまとめ
この練習を行うことで体の使い方はもちろん、自然とストレートの練習にもなり、かつコントロールの向上も期待できます。
動くボールを打てるようになってきたら、このまっすぐ打つ練習も取り入れてみてください。
次は子供のフットワークを強化するテニス練習に進みましょう。