テニススクールへ行く前の準備
子供がテニススクールに行く前の時間、いつもどのように過ごしていますか?
学校から帰ってきてから慌ただしく準備?はたまたおやつで腹ごしらえしたり、ちょっと休憩しておくというお子さんもいるでしょうか?
今回はテニススクールに行く前の準備についてご紹介します。
練習するための準備
テニススクールでレッスンを受ける時間というのは、幼稚園児や小学生であれば45分~1時間が一般的でしょうか。
だいたい初めに簡単な体操やフットワークのトレーニングをして、その後ボールを打ち始める、という流れが多いと思うのですが、柔軟やアップに時間を割くスクールはほとんどないと思います。
スクール側としては限られた時間でテニスを教えなければいけないので、やることが沢山ありアップに割く時間がないというのが実情です。
ただ、このように簡単にアップをしただけだと怪我のリスクも高いですし、なにより『子供のエンジンがかからないこと』が問題となります。
これは私自身スクールで色々な子供を見てきてよく思うことなのですが、レッスンが始って最初の20分くらいまでは集中やリラックスできていない子が多く、中々練習を上手くこなせないのですが、後半になるとエンジンがかり本来の実力が出させるようになってくるんですよね。
実はこれ、非常にもったいないことです。
もしアップがしっかりできてれば、最初からちゃんと集中ができていれば、練習効率は2倍3倍にもなっていたはずです。
でも、子供に「集中して」とか「ちゃんとやんなさい!」と声をかけても、集中する方法がわからなかったり、ちゃんとやるという定義があいまいなので、あまり効果がなかったりします。
では何をしたら良いのかということですが、それは今回のテーマでもある「テニススクールへ行く前の準備」がどれだけできているか、ということになります。
つまり練習の為の準備をしてからスクールに行くということが大切なのです。
自宅でできる準備やウォーミングアップ
野球で有名なイチロー選手は、選手としてのピーク期でも、40歳を過ぎてベテランになっても、全体練習の数時間前にグラウンド入りをしてウォーミングアップをしていたことをご存じでしょうか?
イチロー選手に限らず、サッカーや他の競技でも、チームでの練習前に自分のコンディションを整える選手は一流選手に良く見られる行動です。
これは一流選手だから行っていることではなく、練習に対する意識が高いから一流の選手になれたということになります。
ただ子供の頃から高い意識を持つというのは中々難しいので、親や指導者がテニススクールへ行く前に自宅でのルーティーンを作ってあげることが、4歳~7歳くらいまでの子供にとって大切なこととなります。
そうすることで「これからテニスの練習が始まる」ということを脳内で理解することができ、子供のやる気スイッチを入れてあげることができるのです。
・ルーティーンとは?
決まった行動のこと。
例えば仕事や学校に行く前は、歯を磨いたり、着替えをしたり、靴を履くという動作がありますよね。
このように何気なくやっている動作でも決まった行動と言えます。
「学校へ行く・仕事へ行く」という目的の前に同じ動作を繰り返し行っていると、その行動(繰り返し行動)をすることで自然と目的へのスイッチが入るようになります。
つまり、連続した一連動作を脳に覚えさせることになります。(いわゆる習慣)
これをルーティーンワーク(ルーティーン)と言います。
このようにルーティーンワークとしてテニススクールに行く前に『行うこと』を決めておき、何週間も続けていくと、ルーティーンワークという名のテニスのスイッチを作る事ができるのです。
この『行うこと』というのは、実は何でもよいのですが、なるべくテニスに関係したものにすると良いでしょう。
一例として、時間がなくてもできるウォーミングアップから、しっかりとした練習の準備までをいくつかご紹介します。
1.ストレッチ・柔軟
時間がなくてもでき、一番オーソドックスなのがストレッチ運動。
特に柔軟はテニススクールでは行わないことが多く、自宅で行ってけばテニススクールでの怪我予防にもなりますから、しっかり行っておきましょう。
2.音楽をかける
これは「ながら」でもできる準備となります。
テニススクールに行く前に毎回同じ音楽をかけることで、気持ちを切り替えたり、集中力を高めていきます。
3.素振り
できればやっておきたい準備運動が素振り。
ラケットの感触や素振り動作をすることで、これから使う筋肉を目覚めさせます。
4.トス打ち
時間に余裕があれば、手出しボールを打つぐらいの練習をしておくとスムーズに練習へ入ることができるでしょう。
スクールまで時間があるときは、ここまでやっておきましょう。
こうしたことを繰り返し行うことでルーティーンワークとなりますので、テニススクールに行く前はぜひ取り組んでみてください。
ルーティーンワークは、もちろん大人にも効果があります。
レッスンに行く前、試合前などに取り入れてみてはいかがでしょうか?