良いテニススクールと悪いテニススクールの見分け方
子供が4歳を過ぎて子供をテニススクールに入れようと考えたときに、皆さんはどのような基準でテニススクールを選びますか?
もちろん家の近くに評判の良いスクールがあれば通いやすくて一番良いのですが、そんな環境に住んでる方はあまり多くはないと思います。
そこで今回は、私が実際に体験した経験をもとに、良いスクールと悪いスクールの違いを考えてみました。
テニススクール選びの参考にしてもらえればと思います。
良いテニススクールと悪いテニススクールの違い
まず意識の高いテニススクールと、意識の低いテニススクールの違いからご紹介したいと思います。
ここで言う意識とは「テニスを上達させようと考えているかどうか」という点です。
年齢に関係なく(小学生・中学生という括りはOK)テニスのレベルでクラス分けをしているテニススクールは、通っている子供の向上心が高く良いスクールと言えます。
逆に年齢で縛りを設けているテニススクールは子供の才能や努力を抑えつけてしまう可能性があり、あまり良くありません。
ただし、自分の子供より上手な子と一緒に練習することで、上のレベルに引き上げてくれるという効果もあるので、自分がクラスの1番上になるまでは年齢縛りのスクールでも良い効果はあります。
少人数を、いつも決まったコーチが指導しているテニススクールは良いテニススクールです。
頻繁にコーチが入れ替わったり(休みがちだったり)、5人の時も10人の時も20人の時も、子供の人数によってコーチの人数が変わらないのも悪いスクールです。
危険行為をしたりルールを守れない子供と、しっかり練習したいと思っている子供が同じ環境で練習してるのは良くないテニススクールです。
これは最初に書いたクラス分け基準とも重なるところがありますが、向上心が高い子供が集まるテニススクールでは、ルールを破ったりラケットを振り回すような子供を見かけることはまずありません。
一方、スクール自体の雰囲気が柔らかすぎたり(どちらかと言えばお稽古に近い)、コーチの指導力が弱いスクールには、こういった子供が混じっているのをよく見かけます。
「こういった子供がいるのが良くない」ということではなくて、テニススクールにおいてクラス編成がしっかりとできていないということが見受けられるのです。
日本にはハロウィンやクリスマス・お祭りなど、子供の喜ぶイベントが各季節ごとにあります。
もちろんクラブハウスの装飾や内装が華やかになるのは問題ありませんが、イベント開催のせいで練習時間が削減されたり、子供が練習に集中できない環境を生み出してしまうようでは(練習後にプレゼントがもらえるなど)、意識の高いテニススクールとは言えません。
こういったイベントに注力しているテニススクールは、習い事(お稽古)レベルと認識しましょう。
あまり高いレベルを求めてはいけません。
練習内容でわかるテニススクールの違い
次は、練習内容によるテニススクール良し悪しを考えてみます。
どんなテニススクールでも、最初のアップと終わりのゲーム形式の練習というのは練習の中の決まったルーティーンだと思います。
大切なのは、この間に行う「その日の練習」がいつも違うものになっているかどうかが、子供への指導(体や脳への刺激や飽きさせないための工夫)において大変重要な要素となります。
2パターンか3パターンくらいの「いつもの流れ」が出来上がってしまっている(この練習先週も見たなと思う)ようなスクールは、良いスクールとは言えません。
良いスクールでは、体づくり・フォーム構築・ステップ・サーブ・コントロール・ラリー、それぞれ複数の練習パターンを持っていて、これを1日のテーマごとに選択し練習を行っています。
ですから、良いスクールでは毎週目新しい練習を見ることができるはずです。
テニススクールの練習では、生徒が一定以上になると「コートを使って練習をする生徒」と「順番を待つ生徒」に分かれることになります。
これはどのスクールでも使えるコート数には限界がありますから、同じ環境だと思います。
しかし、ここにも良いスクールと悪いスクールでは違いがあります。
良くないテニススクールの場合は、自分の順番が終わったら列の後ろに並びなおし、再度自分の番が来るまでただ待っているだけとなります。
指導者側も「あまり待たせたくない」「平等に時間をかけたい」という気持ちがあるため、生徒一人一人にかける時間が短く、かつ慌ただしい練習になりやすく、質の良い練習を提供することができません。
一方良いテニススクールは、待っている子でも練習をしている子を見ながら同じ動き(エアラリー)をしていたり、ボールを使ったフットワーク強化をしたり、課題を与えられたりしていて、止まる時間が少なくなる工夫がされています。
こういったスクールでは、一人一人に決まった時間が振り分けられるため、質の高い指導を受けることができます。
ここまで良いテニススクールと悪いテニススクールの違いをご紹介してきました。
各スクールの特徴を見極めつつも、こちらの内容を参考にテニススクール選びの一助としてもらえたらと思います。
合わせて、こちらのはじめてのテニススクールの選び方をご覧になってみてください。