縄跳びは最高のトレーニング 初めての縄跳びの練習方法
縄跳びは子供の運動神経の向上に必要な要素を網羅した、最高のトレーニングと言っても過言ではありません。
もちろんテニスに必要な瞬発力や持久力を大きく伸ばすことができます。
小さい頃から縄跳びを始めることで様々な能力を伸ばすことができるため、私の子供には4歳から縄跳びを教え、5歳で100回以上飛べるようになりました。
縄跳びトレーニングの効果とは?
縄跳びは小学生の体育の授業などでも教わるように、運動神経を高めるために効果的な全身運動となります。
跳ねることで足の筋力と跳躍力や瞬発力、縄を回すことにより鍛えられる腕の筋力、そしてタイミングよく縄を飛び続けることでリズム感を養うことができます。
また回数を多くこなせるようになれば持久力や心肺機能の強化にも繋がってくるので、全ての運動神経を養えるといっても過言ではない手軽で最高のトレーニングだと私は思っています。
そんな縄跳びですが、特に練習をしていなくても中学生くらいになれば誰でも前跳びくらいは出来てしまうと思います。
しかし、大切なのは小さいころから始めること。
初めて縄跳びをする子供にとっては、手と足で違う動作を行いながら、全身を使ってジャンプをするという3種類の動きが混ざり合っているため、とても複雑な運動となります。
しかし、この手足で違う動作をするということは、子供の脳にはとても大きな刺激。
例え上手く縄跳びができなくてもやろうとするだけでも神経系の発達に大きな効果を発揮します。
ですから、縄跳びを上手く飛べない子供であっても、飛ぼうと練習していること自体が脳や神経のトレーニングになってしまうほどです。
肉体的な負荷から、リズム感、そして運動神経の発達にまで影響する万能トレーニング、それが縄跳びです。
縄跳びトレーニングの特徴
10歳くらいまでの子供には、心肺機能を高めるトレーニング(長距離走や負荷の強いトレーニング)で追い込むことが危険だったり、マシーントレーニングを導入するのも怪我のリスクがあります。
一方縄跳びであれば、子供の遊びの延長とも言えるトレーニングですから、子供自信も楽しみながら、連続ジャンプと言う意外とキツイ心肺トレーニングを行うことができます。
また何回飛んだか数を数えながら飛び続けるのも効果的で、体を動かしながら頭を使うコーディネーショントレーニングの一環にもなります。
コーディネーショントレーニングについてはこちらでもご紹介しています。
ただ縄跳びの難しいところは、一番最初の壁でもある縄跳びを飛べるようになるまでの期間。
今では幼稚園の年中くらいから縄跳びを教えるようですが、上手く飛べる子と飛べない子、極端に分かれてしまうようです。
指導者の力量次第というところもありそうですが、練習を続けていれば縄跳びは必ず飛べるようになります。
次は初めての縄跳びの練習方法をご紹介していきましょう。
初めての縄跳びの練習方法
では、実際の縄跳びの練習方法をご紹介していきます。
まずは意外と重要な縄跳び選びから。
ひとえに縄跳びといっても大きく分けて2種類あり、持ち手の部分に重りが入っている縄跳びと、入っていない縄跳びに分かれます。
重りの入っていないものは軽くて扱いやすいのですが、縄が回りにくいというデメリットがあります。
一方、重りが入っている縄跳びは、手ぶれが軽減され遠心力を伝えやすくなるので縄を回しやすくなります。(腕の筋力トレーニングにもなります。)
100均に売っているような縄跳びには重りは入っていません。
できれば、重り入りの縄跳びを選ぶようにしましょう。
次は飛べるようになる為の練習方法です。
一番初めは、縄跳びを両手で持ち、前に打ちつける練習から。
しっかりと音が鳴るくらい地面に打ち付け、そこで縄跳びを止めましょう。
この状態になったら、前に両足ジャンプをして縄を飛び越えます。
1回縄跳びを飛んだら元の位置に戻って、最初の動作(地面にパンと打ちつける)に戻ります。
このように1つ1つの動作を止めながら、縄跳びの手と足の動作を覚えていきます。
これができるようになったら、次は片手で両方の持ち手を持ちジャンプをする練習です。
縄跳びの回し方と、縄が下に来た時にジャンプするというタイミングを覚えていきます。
実際に縄を飛んでいるわけではないので引っ掛かって止まる事がなく、一定のリズムで飛ぶというリズム感を覚えることができます。
右手で練習したら次は左手に持ち替え、左右両方で練習しましょう。
この練習が終わったら、最後は実際に縄跳びを飛ぶ練習です。
最初は何度も何度も縄に引っ掛かってしまうでしょう。
それでも1回できたら褒めてあげて、2回できたらもっと褒めてあげましょう。
できないことができるようになっていく過程こそが、子供の成長に一番重要な部分です。
もし上手くできなければ、もう一度最初の練習に戻ってみましょう。
続けていれば必ずできるようになります。
そして回数ができるようになったら、まずは100回を目標に。
次に後ろ飛び、駆け足飛びと発展させていき、最後はボクサーがよくやっている右・右・左・左とフットワーク良く飛べるように練習してみましょう。