子供のフットワークを強化するテニス練習
こちらでは、子供のフットワークを強化する練習方法をご紹介していきます。
実際にラケットでボールを打つ内容もありますので、当然テニスの練習にもなります。
また子供のフットワーク練習と言っても大人にも応用できる練習方法となっていますので、親御さんもテニスをされているのであれば、お子さんと一緒に練習してみてはいかがでしょうか。
テニスに必要な前後左右の動き
テニスは前後左右に上下と、立体的な動きを必要とするスポーツです。
しかしスクールの練習やテレビで紹介されているような練習を見ていると、左右に振る(走らせる)動きの練習がより多く行われているように感じます。
これだけではテニスに必要な立体的な動きのトレーニングが不足してしまい、対人相手の際、前後へのスムーズな動きができなくなってしまいます。
特に子供はボールとの距離感を把握すること(空間能力)が難しいため、前後の動きはより早くから練習させた方が、体だけでなく神経系の発達にも効果的となります。
フットワーク強化の練習方法
まずはコート上に、四角くボールを設置しましょう。
最初の準備はこれだけです。
準備ができたら子供を真ん中に立たせましょう。
コーチや親が「右!」や「左前!」などと声を出し、子供はその位置にあるボールにタッチします。
一度タッチしたら真ん中に戻り、再度声をかけてボールをタッチを繰り返します。
この練習でフットワークの強化に加え、前に行って戻るという動きがプラスされますので、360度の動きの練習になります。
またこの練習は1分間で何回タッチできるか?という時間制限にした方が効果が出るので、日々何回タッチできるようになったのかカウントしておくと良いでしょう。
さらにこのフットワーク練習は、頭を使うコーディネーショントレーニングにもなるので、6歳~10歳くらいの子供にやらせると、とても効果的と言えます。
フットワークと手出しボールの練習
続いて、ラケットでボールを打ちながらフットワークの練習をしていきましょう。
子供をサービスライン付近に立たせ、コーチはネット付近にボールを持って立ちます。
ここからバツ印を描くように①から④の順に、手出しでボールを出していきます。
子供は出されたボールに走り、ボールを打っていきましょう。
この練習では、左右だけでなく前後にも動かないとボールに追いつけないので、反射神経を鍛えるのと同時に、最適な体の向きやスムーズな体の運び方をトレーニングすることができます。
しばらくは順番通りに投げて、練習に慣れることを目的としましょう。
この練習に慣れてきたら、今度は順番を決めずにランダムにボールを出していきましょう。
子供はコーチ(相手)の動きを見て動くようになりますので、予測という行動をするようになります。
さらに練習難度を高める場合は、フェイントを入れても効果的です。
右手にボールを持っているのに左に投げたり、遠くに投げるふりをして近くに投げたり。
ここまでくると、かなり実戦向きなトレーニングにもなりますね。
このトレーニングは大人になっても、瞬発力・反射神経の向上が期待できる練習です。
大人の方はもちろん、子供のうちから基礎トレーニングとして取り入れていくと、体作りにもなるので良い練習方法です。
ある程度動くボールを打てるようになってきたら、次回はいよいよサーブの練習に取り組んでみたいと思います。
はじめてのサーブ練習については、こちらの初めてのサーブ練習でご紹介しています。